SPI性格検査の重要性について知っていますか?
大手の民間企業で使われている「SPIの性格、適性検査」について説明します。
SPI性格適性検査
リクルートの企業向けのホームページには、SPI3適性検査を使用するメリットが以下のように書かれています。
・働く環境が変わっても再現性を持って活躍できるか?
・本質的な資質というべき「性格特徴」
・本質的な能力というべき「知的能力」
これらを短時間だけで面接で見抜くのは難しいです。
リクルートの画像をお借りして説明します。
面接では見極めにくい「性格特性」「知的能力」
特に採用担当者が知りたいのは、「メンタルヘルス不全を起こす可能性」
最近の傾向として、ストレスに弱い人が増えたのではなく、メンタル不全を起こす可能性を持つ職場が増えていることを示しています。
個人的な見解として、
・グローバル化が進む中で、結果重視
・生産性を上げるために個人の責任が重い
・競争力を持つためには、高いハードルを乗り越える必要
などから、働く環境が厳しくなっていると思います。
ただ単純に「打たれ強い人」を知りたいのではなく、
・何にストレスを感じるのか
・ストレス環境下でどうなるのか
の傾向を知ることも、企業にとって「働きやすい環境を作る」ことに繋がります。
「環境を作ること」=「企業からの要望を下げる」「苦手なことをさせない」ではありません。
面接において、
「◯◯の仕事がしたいので志望した」と志望動機を述べても面接官は、「あなたのやりたいことを叶えるのが企業ではなく、あなたがやりたくない仕事でも結果が出る仕事をさせるのが企業!」と共感度は高く上がりません。
SPI3では、受験者の性格を「行動的側面」「意欲的側面」「情緒的側面」「社会関係的側面」という4つの項目に分けて測定します。
企業内で高業績を出すのは、「行動」です。
・就活生がどんな性格で、行動力があるのかどうか?
・フットワークが軽いのか?
・社交性があるのかどうか?
・メンタル耐性が強いかどうか?
短時間の面接では見極められない「行動特性、意欲特性、メンタル特性、社会関係特性」の貴重なデータになります。
多くの就活生はこの性格適性検査を重要視していないようです。
しかし、採用担当者はこのデータを重要視しています。
就活生の人物イメージの仮説を立てるときのデータになるからです。
この人物仮説イメージとエントリーシートの内容、面接での印象、論理的な回答などが違和感なく一貫性があるのかどうか????
ここがポイントです。
この性格適性検査を実施し、採用担当者の自分へのイメージ像を把握しましょう。
もし、企業が求める性格特性でない・・・と結果が出てしまったら、
面接において「反証」していかなければいけません。
この「反証」は大変です。
それでは、偽りの自分の性格を性格適性検査で答えればよいのか・・・というとそうではありません。
過去、性格適性検査の回答を偽ったと思われる適性検査結果を多数見てきました。
共通して言えることは、優秀な人材の結果グラフと少し違う形をしていることです。
一発で違和感がありました。
過去の面接対策セミナー受講者の経験ですが
「最初の数社の適性試験で偽りの回答を続けました。全てを適性試験で落ちています。その後、ナチュラルな回答に戻したところ、全て選考を通過するようになりました。自分を偽ったときには、「何か違和感のある結果」になったのだと思う。」と言っていました。
その通りです。
一つだけ、理想のグラフを持つ人物になれる方法があります。
それは、その理想のグラフを持つ人物の行動を自分なりに行うことです。
この行動を行うことで、「うそ」をつかなくてすみます。
少しだけ自分の「行動」を変えて、自分をアピールしましょう。