集団討論のタイプ別攻略法②賛成か反対か、グループとしての結論をまとめるタイプ
是か非かの集団討論のお題
<<例>>
「救急車の有料化について是か非か」
「大学無償化について是か非か」
「ドライブレコーダーの義務化について是か非か」
是=賛成
非=反対
についての意見を発表し、グループとしての結論を出すものです。
ここで見極める「能力」は、論理性です。
最初の意見発表では、「私は、〇〇〇〇について是、賛成です。その理由は・・・・」のように発表します。
その後、グループとしての結論をまとめます。
結論をまとめるにあたり、暗黙の了解でやってはいけないことがいくつかあります。
①「多数決で決める」やってはいけません。
討論を通して能力を見極めようとしているのに、多数決をしてしまうと・・・能力を見極めることができません。
過去、ウチの生徒さんで、「集団討論中、結論がまとまらなく、司会者が多数決を取りたいと言い出しました。
伊藤さんに言われた多数決はダメなことを思い出し、・・・多数決をとるのではなく、討論で結論をまとめましょう・・と発言し、討論を続け、結果を出した結果、グループの中で一人、内定を獲得できました。」と内定報告をしていただいた生徒さんもいます。
難しいのは、賛成が多数なのに反対が一人いて、全員一致にならなかった場合です。
この場合には、論理的なトレードオフを活用し、説得する必要があります。
②最初の発表で全員一致の結論が出たため、それで終わりにする。
ここも、「⓵の意見をまとめるタイプ」と同じように「結論」を出すのがゴールでなく、討論を通して能力を見極めのがゴールなので、発表時に全員一致で終わるのはダメなんです。
その場合には、あえて自分が反対派に回って討論を進めるのをおススメします。
かっこいいですね。
全員の発表が賛成で終わった時、
「皆さんの意見が賛成なので私は反対派に回りたいと思います。
あと3名くらい、反対派に回ってもらえませんか?・・
司会者さん、反対派の意見を考えますので時間を1分もらっていいでしょうか?・・・」
反対派に回った4名の意見をメリット・デメリットでまとめて討論すると、かっこいいですね。
全員一致で意見をまとめるのがゴールです。
そのためには、賛成意見、反対意見のメリット・デメリットを表にして書き出しましょう。
<<例>>
「新規事業に参入するなら、高級路線か、または低価格路線か」
最終的にトレードオフにより、結論を出せたらOKです。
公務員の仕事には、このトレードオフが多くあります。
行政は、〇〇〇〇という施策を行いたい。
しかし、住民は反対する。
その場合には、トレードオフを行い施策を住民に納得いただき、進めていきます。
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