グループディスカッションでやってはいけないこと:その4
④戦略を考えるときに戦術を考えてしまう・・
戦略を考えよ・・・というお題に対し、戦術に対してディスカッションを行い、軸が振れている場合も多い。
戦略と戦術の違いとは?
戦略と戦術の違いをたとえるなら
戦略=将軍の術
どうあるべきか
そのためには何を選択し、何に集中すべきか
考えること⇒「何をやるか」
戦術=兵士の術
戦略に基づいて、持っている駒・資源でどのように戦うか
具体的な方法を考えること⇒「どうやるか」
・全体のことを考えるのが戦略
・個別のことを考えるのが戦術
ともいえます。
ディスカッションをみていると
「結論。特に戦略を求めるお題」の場合、「戦略」を飛ばして、「戦術」の議論に熱中していることが多いです。
そのため、「何をやるか」ではなく、「どうやるか」の具体的な方法論ばかりを議論して、「何のためにやるのか・・・」の軸が振れている場合が多いです。
どうすればいいのか?
「戦略を考えよ」
「どうすればいいか」というお題では、軸がブレない「戦略」を考える。
<<例>>
「飲食店の売り上げを上げる」というゴールに対し
「新商品を出す」は戦略ではないですね。
「新商品を出す」は、「新規顧客を獲得する」と言う戦略の中の戦術です。
戦略について考えると、3つ立てることができます。
・「客単価を上げる」
・「来店頻度」を上げる」
・「新規顧客を獲得する」
この3つでは戦術が異なります。
どの戦略に一番の優位性があるのか
しっかりと考えましょう。
・時間軸
・経費軸
・人的配置軸
などをベースにメリット・デメリットを考えていくと、スムーズにディスカッションが進められます。
細かな戦術を考える前に「戦略」についてよく考えましょう。