グループディスカッション「結論を出すタイプ」の進め方

グループディスカッション「結論を出すタイプ」の進め方

 今回のタイプが一番難易度の高いタイプになります。


<ある企業のお題>
「シャンプーの(国内)市場規模を計算して、2倍にする戦略を考えてください」

 

このようなお題が与えられた場合、2段階のステップで考える必要があります。

ステップ1番目
市場規模をフェルミ推定から算出する。

規模の計算を行うときに気をつけることは、MECE⇒もれなくダブり無く・・・です。


今回は
★自宅で使う

・10歳を超える男性
・10歳を超える女性
・10歳以下の子ども
★自宅外で使う
・理美容院
・ジムやフィットネス
・ホテルや旅館
・銭湯
・人以外の利用
に大きく分けて考えます。

 

<この段落は読まなくてもOK>


MECEを簡単に説明します。
・人を男性と女性(生殖的な機能において)もれもなく、ダブりもなく分けることができます。
・旅行を国内と国外(外国)にもれもなく、ダブりもなく分けることができます。
 (将来的には、宇宙も項目として入ると思いますが・・・)

しかし、あるパソコンショップで「売り上げが落ちた」原因を探るときに「ウインドウズとマッキントッシュだけのデータを元にしてしまうと・・・・」もれがありますね。
実際には、周辺機器の売上が下がっている可能性があります。

 

このMECEに関心を持つように私がなったのは、社会人1年目のある本を読んだことからです。
その本には、「ある学習塾において、新しい先生が赴任された後、生徒の成績が上がった状況の中で、先生が優秀だと決めるのは早合点である」とありました。
その理由は、「先生が推薦している参考書が良かった」可能性が抜けているからです。

問題点の原因や成功の要因を特定する際、他との比較において「もれもなくダブりもなく比較しないと間違った要因特定になってしまう」可能性が高いことが書かれていました。

 

論文などで、「ランダム化比較試験」と呼ばれる検証方法が用いられていますが、これは、傾向を探る際の他の要因を排除する手法を指します。
検索して調べてみてください。

正しいシャンプーの市場規模を計算するには、MECEのくくりで計算すればOKです。


次に、2番目のステップです。


シャンプーの市場規模を倍にするには、ニーズを知ることからはじめます。
新たにニーズを探ることで市場規模拡大のヒントが見えてきます。


市場規模を伸ばすとは
①客単価を上げる
②使用頻度のアップ
③新しい使い方を考える
この③の新しい戦略が必要です。


・客単価アップのための付加価値はないのか
・頻度アップのための新しいスタイル、やり方はないのか
・頭髪を洗う以外に効用はないのか
 育毛、毛染め・・・・・

こんな⑨までの流れから結論を導きます。
この「結論を導くタイプ」の攻略法は、グループディスカッションの経験値を積むことで可能になります。

この内容を8名のメンバーで、30分から40分でまとめます。
経験値がないと・・・難しいですね。

多くのグループディスカッションに参加し、経験を積みましょう。

 

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