就活解禁前に知っておくべきこと

元採用担当者で元8大学非常勤講師が説明

就活解禁前に知っておくべきこと

今年から就活開始時期の先延ばしにより
学生の行動がどのように変わってきたのか?

 

個人的な見解です。
先読みができる学生は
インターンシップが初期の選考だと考え
インターンシップ面接対策を受講しています。
1月には、2月インターンシップのための面接対策の申込みを
多数いただきました。

「なぜ?インターンシップのために面接対策するのか?」
と質問をしたところ

インターンシップにおいて
「優秀な学生だ」と印象を与えれば
その後の本選考において有利になるから・・・

と答えてくれました。

彼らは、先を読み行動を起こしています。

この時期(2月の第二週)
毎日、5名~7名の模擬面接を行っています。
すでに、三月の第二週まで7名前後の模擬面接予約が入っています。

動いていいる学生は多数いるということですね。

すでに、企業から手書きの履歴書提出を
求められている学生もいて
水面下で企業は動いているのを感じます。
(締め切りは来週と言っていました)
多分、インターンシップ等の参加からコンタクトがあったと思います。

直近1週間で30人ほどの模擬面接を行いましたが
大きく3つのグループに分かれています。

 

〇自己分析がまだ出来ていないグループ(約50%)
彼らは、
「なぜ、その業界で働きたいのか?」に答えられません。
また、自己PRが一般的なもので・・・アピール力が弱い
そして、エピソードが経験の発表で終わっている。

解決策は
自己分析と自己たな卸しをしっかりと行い
・仕事の価値観
・自分の強みの抽出
・強みが発揮されたエピソードの抽出
この3つをしっかりと行うことをおススメします。
2月中に自己分析をしっかりと行わないと・・・・
3月は忙しくて・・・できそうにありません。
やりたい仕事が明確でない方がこのタイプです。

 

〇自己PR、エピソードに一貫性のないグループ(約40%)
彼らは、やるべきことをやっていますが
採用担当者の視点を持っていないため
自分勝手な「自己PR」「エピソード」になっています。
具体的に言いますと
サービス業では、
・お客様に「ありがとう」と言ってもらうことにやりがいを感じる
・相手の立場になって考える
・感謝の気持ちを持っている
などの価値観をアピールすると採用担当者は共感してくれるのに
間違ったアピールは
・粘り強さ
・協調性・・・・
少し違います。

解決策は
エピソードをキャリアカウンセラーと話しながら整理していくと
自分の知らなかった「強み」の発揮が抽出できます。
いくつかの成功体験についてのヒアリングから
自己PRでアピールできる「強み」が抽出できます。
そして、エピソードも出来上がります。
大学のキャリアセンターを活用し、
アピールできる「強み」「エピソード」を抽出してください。

 

〇面接力の高いグループ(約10%)
彼らに共通するのは
・大学時代にしかできないことを目標として持っている
・様々なことに興味を持ち、行動している
・面接回答に台本がなく、全てその場の考えで答えている
上場企業にて、最終面接まで行ける学生が3人いました。
この時期に・・・すごい!

8月に面接解禁で10月に内定式を行うとすると
内定式の手配まで考えると
9月の第二週くらいまでに内定を出していかなければいけません。

約1か月半です。
それまで
4月~9月まで6か月でやってきたことを
1か月半で終わらせるには、
8月までに、優秀な人材を絞る必要があります。
なぜなら
採用担当者の人数には限りがあるからです。

ということは、個人面接にたどり着くのも大変になる。・・・

一気に選考を進められる選考としてグループディスカッションを行う
企業がさらに増えると考えます。

グループディスカッションの準備を始めてくださいね。

伊藤伸一