就活生に必要なコンピテンシー④:すぐに行動する
今の社会、スピードが求められています。
広告が「印刷物・テレビ」⇒「ネット・メール」に移行しているのも、社会のスピードに合わせるためだと思います。
昔の商品の売れ方は、
「富士山型」
販売開始から徐々に売れ始め、頂点をに達し、その後落ちてくる形。
現在の商品の売れ方は、
「箱型」
あるコミュニケーションの一言から、突然ブームが起こり、品薄状態のため更にブームは加速するが、お客様の気が変わるのが早く、ある日突然ブームが去っていきます。
こんな状況の中、常に先を読み、「すぐに行動する」ことが、勝ち組のコンピテンシー(能力)だと思います。
人材に関しても同じようなことがいえます。
①「今できることを先延ばしにしないこと」
②「いやなことから始めること」
③「興味がわき、やりたいと思ったらすぐに始めること」
などが共通した行動です。
①「今できることを先延ばしにしない」
・あとでやればいいや
・締め切りまで、日にちがあるから今日やらなくてもいいや
部下がいた頃、10分くらいでできるレポート提出をお願いすることが
多々ありました。
部下も忙しいので3日後くらいに締め切り日を設定すると、トップ評価の部下は、当日メールを見てすぐに返信してきました。
彼らの提出率は100%であり、期日ぎりぎりでレポートを提出することはありませんでした。
ボトム評価の部下は、いつもぎりぎりに提出・未提出が多かった。
彼らの提出率は約60%でした。
何が違うのか?
考えて欲しいと思います。
②いやなことから始める
私もかつてはいやなことを先延ばしにしていました。
先延ばしにすればするほど、その仕事が「重荷」になり、憂鬱な日々を送ることが多かったです。
いやなことから始めるようになったのは、「どうすれば憂鬱な日々を送らなくてもいいのか?」と考えたときに「すぐにやることだ」と気がついたからです。
実際に、嫌なことを先に行うと、・あっさりと解決したり、・うまくいくことが多かった。
やらないことで悩むより、結果がどうであれやりきって「すっきり」したほうがあとで後悔しません。
・あの時やっておけばよかった。
・すぐに行動すれば、先に進めたのに・・・。
③「興味がわいたらすぐにやってみること」
「心理学的」に、潜在意識は「今の状態を維持したい」と思っていると
私は感じています。
「人間は楽をしたい生き物である」と別のページに書きましたが、人間の本能上、
・現在、食べるものにも困っていない。
・現在、住むところにも困っていない。
・現在、働いている・・・。
「いまのままでいいんじゃない!」と潜在意識は考えてしまうのではないか?
と思っています。
マズローの5段階欲求の
第一欲求:生存の欲求が満たされ、
第二欲求:安全の欲求が満たされ、
第三欲求:学生であること、会社員であることなど帰属の欲求が満たされていると、
潜在意識は今の生活に満足してしまうのではないか?
そのため「新しいことを始める」に対し潜在意識は、「いいんじゃない今のままで!」と自分に声をかけてくるのではないか?
・英語を勉強しないとグローバル化の波に乗れないかも・・・
・知識を増やさないと戦えないかも・・・
分かってはいるが、「何か」が自分の行動にストップをかけていないか?
考えてみてください。
行動を起こせば、成功に結びつきます。
すでに「行動」を起こしている人は日々「スキル、知識、コンピテンシー」を高めています。
1日、2日ではその差はわからないが、1年もすれば大きな差になってきます。
特に英語の勉強で感じます。
今日1日英語を30分勉強したからといって、その成長度はわかりません。
でも1年も経つとその差は歴然です。
採用の1次、2次面接を連続して担当することがまれにありました。
1次面接で短所について深く聞きました。
当然、どうやって改善するか本人は説明してくれました。
2次面接時、
「前回の面接から貴方に時間を差し上げました。短所改善のために具体的に行ったことを説明してください。」
「思考意欲」だけではなく「行動」が伴っているか確認できました。
「すぐに行動するコンピテンシー」を持っている人は
何かしら行動を起こしています。
簡単なことです。
誰もができる事です。
すぐに行動を起こすだけです。