オープンエントリーシートを書くときのポイント

オープンエントリーシートを書くときのポイント

 

私が採用担当者として採用に携わっていた頃に「オープンES」が導入されました。

 

ホームページには、「学生のメリット」が多く載っていましたが、すぐに「企業側のメリット」のほうが大きいとわかりました。

 

それまでの選考エントリーシートの多くは、紙ベースであり、手書きで書くのが普通でした。
・書式は、企業によって異なります。
・記入する内容や文字数も異なります。

 

そのような状況の中で学生は、
・企業に合わせた内容を文字数をあわせて手書きで記入する必要がありました。
・下書きを書く
・清書書きを行う
など、一つの企業応募に時間がかかっている状況でした。

 

その結果、一人の学生が応募する企業数に限りがありました。

 

多くの学生に、多くの企業を受けてもらうために、エントリーシートが
・統一の文字数
・共通の内容
:志望動機」
「自己PR」
「学生時代に頑張ったこと」
を文字数を統一して雛形化すること必要だったと思います。

 

この手書きでなく、テキスト化する企業のメリットは
・10万人以上のエントリーシートの管理が現物管理でなく、クラウド管理ができること
・クラウドに入れたエントリーシートを検索からすぐに抽出できること
・漢字率を出せること
・パソコンがあれば、多くの採用担当者が学生のデータを見ることができる

 

今では、
・このテキストをAIで点数化できること
など、多くのメリットが考えられます。

 

この手書きでなく、テキスト化する応募者のメリットは、
・多くの企業選考を受けられる
・「自己PR」「学生時代に頑張ったこと」など、使い回しができる
・限られた時間の中で効率的な就活ができることなどがあります。

 

一時期は、オープンESを活用し、百社以上エントリーする学生も散見されました。

 

この「使い回し」の注意点として、
自己PRの強みが、企業の仕事に合わせた「強み」になっていなく、どこの企業で
通用する汎用的なものになっていることです。

 

個人的には、オープンESを書く際、
「頑張ったこと」のエピソードには、「コアコンピテンシー」を中心に
・問題発見・解決能力
・周りを巻き込む力
・試行錯誤する力
・粘り強さ
・高い目標に向かう姿勢
等々を入れ込んでください。
この「エピソード」は使いまわし可能です。

 

しかし、「自己PR」に関しては、
・メーカーの研究職
・メーカーの提案営業
・商社の営業
・ベンチャー企業の営業
・マーケティング部員
・人事部員
・総務部員
それぞれ「ファンクショナルコンピテンシー」とよばれる「その仕事に特化した能力や資質」をアピールするほうが、アピール力は強くなります。

 

最近の「ジョブ型採用」については、
・どこでも活躍できるコアコンピテンシーを「頑張ったこと」から確認
・自己PRから「やりたい仕事」に必要な「ファンクショナルコンピテンシー」を確認
もし、この「ファンクショナルコンピテンシー」を使いまわしする際には、業界や企業形態、やりたい仕事の軸を揃える必要があります。

 

ここ「軸が揃っていない」と・・・アピール力が弱くなります。

 

できるだけ、
・業界
・企業形態
・何かしらのこだわり
を揃えてください。

 

併願先も言いやすいですね。

志望度
1、A社
2、B社
3、C社
4、D社
5、E社
6、F社

 

「志望動機」では、この3つの軸を論理的に言えるといいですね。
エントリーシートの添削も行っています。
必要な場合、お申し込みください。

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